先日『コーヒーが冷めないうちに』という映画を見ました。
個人的には設定がおもしろいし、感動する場面も多く、見る価値あり!!と思います。
AmazonのPrime契約している方なら、PrimeVideoで無料で見れます。
この記事で紹介した書籍に書いてあった映画なのですが、文章力が乏しいなりに紹介していきたいと思います!

◎ 酸いも甘いも経験した大人
◎ 言いたいことが言えない人
△ 未成年
これ以降は映画の魅力を伝える為、一部ネタバレな部分があります。
一応、隠して記述しているのですが、ネタバレしたくない方は+部を展開しないようにお願いします。
そしてこの時点でPrimeVideoに飛ぶのもありですw
コーヒーを美味しく飲むとか味わうという面は薄く、コーヒーを飲むことで時空を超えることができる。
そして時空を超えた先とその後に何を感じ、どう行動するか?何ができるのか?というストーリー性がどつぼでした。
コーヒーが冷めるまでの短い時間でも人生は変えられる!
いやー、時空を越える系は作者のセンスがかなり問われますが、これはおもしろかった!
映画の基本情報
■公開日:2018年9月21日公開
■本編:117分
■原作:川口俊和
■監督:塚原あゆ子
■脚本:奥寺佐渡子
■主なキャスト:有村架純、伊藤健太郎、波留、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子
おりんパパ世代にとっては懐かしい役者さんが揃ってます!!
本編はざっくり分けると4部構成になっていると思います。
117分ありますが、おりんパパは行きと帰りの通勤+昼休憩で1日で見ました。
長いですが、興奮冷めやらぬうちに見通した方が良い気がしましたので。
内容紹介
第1部:導入編
ヒロインは有村架純さんが演じる時田数(かず)です。
とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」を店主の叔父と経営していました。
この喫茶店には、ある席に座ると好きな時間に時を超えて行けるという都市伝説があります。
ルールがいくつかあって、
- 過去に戻ってどんな事をしても、現実は変わらない。
- 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
- 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでからそのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。
コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。 - 過去に戻れる席には先客(幽霊)がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
- 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない
この通り、行動や時間は制約があり、①の通り『起こってしまった事は変わらない』のです。
これらのルール説明と共に、ジャブ的な話題が繰り広げられます。
ある幼馴染の男女がいて、お互いが好きなのにいつもどちらかに彼女・彼氏がいる状態。
男性はアメリカに転勤になります。
女性(波留)はこの期に男性からプロポーズとかある?と期待しながらこの喫茶店で転勤前最後の会話をしていました。
男性から特にそういった話もなく、女性は悪態をつきそのまま遠距離に。
後日、女性はこの時まで遡り、アメリカ転勤をやめる様に言うつもりでした。
そしてヒロインのかずがコーヒーを淹れた瞬間にタイムワープします。
起こってしまった現実(アメリカ転勤)は変えられなかったのですが、タイムワープした先で言いたいことの半分くらい?が言えた女性は、現代に戻ってきた時に前向きな気持ちになっていました。
男性のことを好きだと認識し、仕事を辞めて自分がアメリカに行くことを決心したのでした。
その時に言いたいことを言えないと、行動しようにも行動できないよ!
言いたいことは言わないと後悔するよ!!
というメッセージですね。
第2部:兄弟愛編
第一部で、喫茶店に居合わせてタイムワープをした所を目の当たりにした女性(吉田羊)とその妹さんの物語です。
姉は老舗旅館に生まれた長女で、人生のレールが決められるのが嫌で家出します。(よくある話でw)
妹に旅館を押し付け自分は自由にスナック経営をしています。しかも経営上手で繁盛しています。
妹さんは社交的で明るく、姉を実家に帰るように何回も誘ってきます。
ですが、とある日。。。妹さんは事故で亡くなってしまいます。
姉は過去に遡り、妹が死んだ日には出かけないように伝えます。
妹さんはもちろん信じず、やはり亡くなってしまいます。
ひとつ変わったことは、タイムワープした時に妹さんの夢を聞けたこと。
なんと妹さんは、姉を実家に戻して自分が自由になりたいのではなく、経営上手な姉+社交上手な妹が切り盛りすれば、最強の旅館ができると夢見ていた様です。
姉は現代に戻り、喧嘩別れした両親に電話し、実家の旅館を次ぐことを決意したのでした。
妹さんの思いを胸に秘めて。
相手の思っていること、考え方をしっかり聞くことで思い込みや固定概念を取っ払えるよ!
といったメッセージでしょうか。
第3部:夫婦愛編
喫茶店常連の夫婦がいました。
奥さんは作中、挙動がおかしくなります。
そう、アルツハイマー病で迎えに来た夫のことも忘れる様になってしまうのです。
奥さん(薬師丸ひろ子)は医者からアルツハイマーだという事を告知されていました。
それを旦那さん(松重豊)に言えずじまいです。
記憶が無くなる前に手紙を書きます。
しかし、それもずっと渡せずにいました。
奥さんは過去に遡り、手紙を渡したいと思っていましたので、タイムワープする席が開くのを待ち続けていました。
旦那さんはというと、奥さんの為に数年前に看護師になったのでした。
(なんて健気。。。)
ある夜、奥さんが早めに寝たということで、喫茶店にきた旦那さん。
ヒロインのかずから、「なにか(手紙?)を渡したそうだった」という事を聞き、旦那さんはそれがほしいなーって思うのです。
そしてうまいことタイムワープの席が空き、まだ奥さんが記憶がはっきりしている過去に遡って、奥さんから手紙の事を聞くのでした。
すると過去の奥さんは、旦那さんが未来から来たと感じ取り、
「わたしの病気で迷惑かけてない?」「大丈夫?」などと旦那さんに伝えるのでした。
この辺でもう涙腺がやばいのですが、時間が来て旦那さんがコーヒーを飲みきり現代に戻ったあと、もらった手紙に・・・
「看護師(夫)と患者(妻)として接するのはいや。ずっと夫婦の関係でいたい」って書いてるんですよ。
もうやばいですよ。電車の中で涙がまん大会でしたわ。
でね、ふっきれた旦那さんは、アルツハイマーならその都度夫婦をやり直していく。
あくまで夫婦として時を過ごしていく。
という事にしました。
いやー、これは絆のちからを感じずにはいられないってやつです。
第4部:時の迷路と一番大事なもの
最後にヒロインのかずのお話になります。
最後はおりんパパ大好きな時空の迷路です。
『ハンターハンター』というマンガのツェリードニヒが使う時を操る念能力を作者の富樫先生が解説してもよく分からんレベルの迷路です。
かず、こと時田数には現代で2人の家族がいます。
一人は店主で叔父。
もう一人は過去にコーヒーを飲み干せずに帰ってこれず、幽霊化したお母さん。
タイムワープ席の先客で、常に座っているのがそのお母さんなのでした。
かずは第1部でこれまたタイムワープ現場を目撃した大学生:新谷くんと親密になっており、逢瀬を重ねてお付き合いをして子どもを宿すことに。
お母さんを幽霊にしたのは、コーヒーを淹れた自分に責任があると思っていたので、自分だけ幸せになって良いのか?と悩むのでした。
そう、時空を超えるコーヒーを淹れれるのは、時田家の女性だけなのです。
なので、現代ではかずだけがコーヒーを淹れる事ができます。
かずが過去に戻ってお母さんと話したくても、自分で入れたコーヒーでは戻れないのです。
そこで新谷くんがひらめきます。
「じぶんとかずの子どもが女の子だったら?マスター(叔父)が結婚して娘ができたら?」それは時田家の女性だと!
未来のその娘に現代にきてもらい、かずにコーヒーを淹れてもらえれば、かずは時空を超えることができる!
すげぇよ新谷くん。
そんなある日、いきなり「未来(みき)」と名乗る女の子が目の前に現れ、コーヒーを淹れてくれます。
理解したかずは、時を超えてお母さんに会いに行きます。
いろいろありましたが、お母さんが過去にコーヒーを飲むと決断したのは、もともと病弱だった体に、余命3ヶ月と宣告されたからでした。
そして、過去にもどるのではなく、余命宣告から4ヶ月後の未来で、自分が死んだ後のかずがどうしているかを確かめたかったのです。
しかし幼少のかずにせがまれ、コーヒーを飲み干せずに幽霊になってしまったのでした。
ただ、死なずに幽霊でもかずのそばで見守ると決意したからこそ、飲み干さなかったとも解釈できます。
この過去にもどった大人のかずは、お母さんにコーヒーを飲み干す様に伝え、お母さんは飲み干せました。
が、すでにさめていたのか?成功したのか?お母さんは消えずに(戻らずに)かずとお話して、かずがコーヒーを飲み終えるまで見届けるのでした。
現代に戻ったかずは大事なものに気が付きます。
そう、新谷くんと自分のお腹の子です。
素直にだいすきと伝えるのでしたー。
という事で、おりんパパの文章力だけでは全く時系列がわからなかったと思うので、整理しました。

いやー、久々に映画見たけど良かったです。
ちなみに、PrimeVideoで見ました。便利っすよねー。
気になる方は是非見て下さい!
おわり。